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転職を考え始めたけれど、誰に話せばいいか分からない。上司に言えば気まずくなりそうだし、家族には心配をかけたくない。かといって、一人で考えても同じ所をぐるぐる回るだけ。
僕は元人事責任者として、社員や部下から転職の相談を受け、退職を告げられる側でした。部下35人の評価や、昇進を決める会議にも関わってきました。自分が30代で転職した時は、相談する側でした。
この記事では、聞きたいことごとの相談先と、上司・人事に話していい時期、家族と転職エージェントに相談する内容を紹介します。迷っている段階で上司に話して、昇進の道を狭めることがなくなります。
結論、市場のことは転職エージェントに、生活のことは家族に相談してください。上司や人事に「転職を考えている」と言うのは、腹が決まってからです。
結論|相談先は「聞きたいこと」で選ぶ
転職の悩みを、1人に全部相談しなくて大丈夫です。聞きたいことごとに、答えられる相手は違います。
| 聞きたいこと | 相談する相手 |
|---|---|
| 自分の経験で、どんな求人に応募できるか | 転職エージェント |
| 年収や通勤が変わった時の生活 | 家族 |
| 今の職場で、仕事の量や配置を変えられるか | 上司 |
| どんなスキルを伸ばせばいいか | 人事 |
| 気持ちの整理、一緒に働いた時の自分の仕事ぶり | 友人・元同僚 |
| 何をしたいのかから整理したい | キャリア相談(有料)や公的な窓口 |
僕自身、30代で転職した時に一番相談したのは、転職エージェントでした。一番市場を分かっていて、こちらが客なので話しやすかったからです。年収などの条件面は、家族に相談しました。

1人に全部を聞かず、聞きたいことごとに相手を変えるのがコツです。
上司・人事に「転職」と言うのは、腹が決まってから
「転職を考えている」と言えば、昇進は厳しくなる
上司や人事に「転職を考えている」と話すのは、辞めると腹が決まってからにしてください。目安は、次の会社の内定を承諾した後か、次を決めずに辞めると決めた後です。
昇進を決める会議にも出ていた立場から言うと、「転職を考えている」と分かった人の昇進は、かなり厳しくなると思ってください。いなくなるかもしれない人に、上の役職は任せにくいからです。迷っている段階で話すと、残ると決めた時に損をします。
辞めると決めた人を、僕は基本的に引き止めませんでした。引き止めても、結局辞めることが多いからです。腹を決めてから伝えれば、話はすんなり進みます。
退職を伝えられる側として助かったのは、組織図を考え直す前(次の期の体制を決める前)に言ってもらえた時です。困ったのは、大きなプロジェクトの最中に言われた時でした。伝える日は、この2点で選んでください。伝えた後の流れは、退職手続きの流れと期限で紹介しています。
不満は「転職」ではなく「職場の問題」として話す
腹が決まる前に上司へ話していいのは、今の職場の問題です。「転職を考えている」ではなく、「この問題を何とかしたい」として相談してください。
上司への言い方の例
×「この部署にいても先が見えないので、転職も考えています」
○「締めの作業が私1人に集中して、残業が月40時間を超えています。分担を変えられませんか」
事実と、変えてほしいことだけを話してください。
部下からの相談がきっかけで、職場の問題の原因が分かり、手を打てたこともありました。相談してくれた優秀な本人は、そのまま残ってくれました。問題が片付けば、転職しなくて済むこともあります。
人事に話すなら、スキルの相談にする
人事として社員から転職の相談を受けた時、僕は転職を否定しませんでした。代わりに、転職市場でも通じるスキルを磨くようにすすめました。そのスキルが評価されれば社内で残れるし、転職するなら、そのまま本人の武器になるからです。
人事に話すなら、「転職したい」ではなく「どんなスキルを伸ばせばいいか」の形にしてください。昇進への影響を避けながら、同じ答えがもらえます。
家族には、条件と生活の変化を相談する
家族に相談するのは、年収・通勤・休み・家事の分担など、生活に関わる条件です。僕も、条件面は家族に相談しました。
家族は、転職市場のことまでは分かりません。「転職すべきか」ではなく、「年収が月2万円下がっても大丈夫か」のように、決めてほしいことを具体的に聞いてください。話が早く進みます。
友人や元同僚には、気持ちの整理や、一緒に働いた時の自分の仕事ぶりを聞けます。ただし、今の職場とつながっている人には、応募先や時期は話さない方が安全です。
転職エージェントは「相談だけ」でも使える
転職エージェントは、すぐ応募するつもりがなくても使えます。相談だけで終わっても、不利にはなりません。応募しなければ、企業に名前は届きません。担当者を替えたことや、ほかのエージェントへの登録も、採用側には分からないものです。採用側にいた僕も、相談だけで使うのは良いことだと考えています。自分の経験で応募できる求人や相場の年収など、一人では分からないことが見えてきます。エージェントが求職者に無料な理由は、転職エージェントとは?仕組みと無料の理由で解説しています。
相談する時は、「今すぐ転職するかは決めていない」と最初に伝えてください。そう伝えておけば、担当者も情報を出す形で話を進められます。
担当者の質はピンキリです。僕が転職した時に外れだと感じたのは、中身のない話をダラダラ続ける担当者でした。相談に具体的に答え、効果的な伝え方まで教えてくれる担当者を選んでください。見分け方は、担当者がハズレか見分ける3つの質問にまとめています。
20代で、相談できる担当者を選ぶところから頼みたい人は、転職エージェントナビを使ってください。希望や悩みを聞いたうえで、合う転職エージェントの担当者を無料で紹介してくれるサービスです。中身は転職エージェントナビはどんな人におすすめかで解説しています。
無料で、自分に合う担当者を紹介してもらえる
30代以上の人や、自分でエージェントを選びたい人は、転職エージェントの選び方から相談先を決めてください。幅広い求人から探したい人は、求人の多いリクルートエージェントを1社目にしてください。
何をしたいかから迷うなら、キャリア相談が先
「何をしたいのか分からない」段階なら、転職エージェントより、キャリアの相談を専門にするサービスが合います。
ポジウィルキャリアは、働き方の迷いを整理する有料のキャリアコーチングです。初回の体験は無料で、その後のコースは有料です。料金と、無料体験で確かめたいことは、ポジウィルキャリアの料金は高い?にまとめています。
無料で相談したいなら、ハローワークや自治体の就労支援の窓口も使えます。体調を崩しているなら、先に病院へ。残業代が出ないなど労働の問題なら、労働基準監督署などにある総合労働相談コーナーへ相談してください。
相談する前に、メモを1枚作る
誰に相談するにしても、話す前にメモを1枚作ってください。事実・気持ち・希望・聞きたいことを分けて書くと、相手が答えやすくなります。
相談前メモの例
- 事実: 残業が月40時間を超える月が、半年続いている
- 気持ち: このままだと体がもたないと感じる
- 希望: 残業の少ない会社で、経理の仕事を続けたい
- 聞きたいこと: 経理で、残業の少ない求人はどれくらいあるか
同じメモが、家族にもエージェントにも使えます。聞きたいことの行だけを、相手に合わせて書き替えてください。
まとめ|「転職」と上司に言うのは最後
転職の相談は、聞きたいことで相手を選びます。
- 自分の経験で何ができるか(市場)は、転職エージェントに相談する
- 年収や通勤など生活の条件は、家族に相談する
- 上司や人事に「転職を考えている」と言うのは、腹が決まってから。不満は「職場の問題」として話す
- 何をしたいかから迷うなら、キャリア相談(初回の体験は無料、その後は有料)を先に使う
まずは、聞きたいことを紙に1つずつ書き出してください。それぞれに合う相手が決まります。
何をしたいかから迷う人は、先にポジウィルキャリアの料金は高い?を読んでください。