転職の自己PRの書き方|強みがなくても書ける、元人事が見た「苦労と工夫」と例文

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転職の自己PRの書き方|強みがなくても書ける、元人事が見た「苦労と工夫」と例文

自己PRの欄を前に、手が止まる。「コミュニケーション能力があります」と書いてはみたものの、ありきたりに見える。そもそも、人に誇れる強みなんてない。

僕は元人事責任者として中途採用に5年半携わり、応募書類を読む側にいました。

その立場から言うと、強みがある人は多くありません。大事なのは、自分では普通だと思っている仕事を、どれだけうまく伝えるかです。

この記事では、採用側が自己PRで見ていたこと、強みの探し方、会いたくなる自己PRの型と例文を紹介します。

結論、自己PRは、強みの言葉ではなく、苦労と工夫が見える1つの場面で書いてください。応募先の仕事につながる場面なら、さらに強くなります。

会いたくなる自己PRと、見送る自己PRの違い

書類選考で「この人に会いたい」と思った自己PRには、共通点がありました。苦労と、その乗り越え方が具体的に書いてあり、応募先の仕事に直結していることです。

僕が採りたいと思ったのは、苦労した経験があり、それを乗り越えた人でした。苦労の中身が分かれば、入社後に壁に当たった時、その人がどう動くかを想像できるからです。

反対に、見送った自己PRにも共通点があります。

会いたくなった自己PR見送った自己PR
苦労と乗り越え方が具体的「コミュニケーション能力」のように抽象的
応募先の仕事に直結している応募先の仕事と関係ない
等身大の経験を書いている盛りすぎている
のぼる
のぼる

立派な強みは要りません。大変だった仕事を1つ、具体的に書けば十分です。

採用側が自己PRで見ていること

自己PRは、ななめ読みされる

正直に言うと、僕は自己PRを最初から全部は読んでいませんでした。ななめ読みして、応募内容に関わるキーワードがあれば、その周辺を読みます。

キーワードとは、経理の求人なら「月次決算」「支払い」、営業の求人なら「既存のお客さん」「提案」のような言葉です。応募先の求人票に出てくる仕事の言葉を、自己PRにも入れてください。目に留まる言葉がなければ、その自己PRは読まれずに終わります。

具体感がない自己PRは見送る

キーワードの周りを読んで、具体感がなければ見送りました。具体感とは、工夫が見えること、苦労が見えること、大変さが想像できることです。

「業務改善に取り組みました」だけでは、何が大変で、何を工夫したのかが分かりません。

強みが思いつかない時は、大変だった仕事から探す

探す時は、強みの言葉からではなく、大変だった仕事から逆にたどります。

  1. ここ1〜2年で、大変だった仕事を3つ書き出す
  2. それぞれ、自分がした工夫を1つずつ書く
  3. 応募先の求人票の仕事に、一番近いものを1つ選ぶ

本人が当たり前だと思っている工夫も、採用側には具体的な行動として伝わります。経験をもっと広く洗い出したい人は、転職の自己分析のやり方から始めてください。

自己PRの型と例文

選んだ1つを、次の5つの順で書くと、苦労と工夫が自然に入ります。

自己PRの型

  • 場面: どんな仕事で、何を担当していたか
  • 大変さ: 何が大変だったか
  • 工夫: 自分が何を考え、どう動いたか
  • 結果: その後、何が変わったか
  • 応募先で: その経験を、応募先のどの仕事に生かすか

5つの中で一番大事なのは、2つ目の「大変さ」です。大変さが書いていないと、工夫の価値が伝わりません。

事務の例

次の2つは、同じ人の同じ経験を書いた例です。

見送られる書き方

私の強みはコミュニケーション能力です。周囲と協力しながら、正確に業務を進めてきました。御社でもこの強みを生かして貢献したいです。

会いたくなる書き方

受注入力を担当していました。注文内容に不足が多く、そのたびに入力が止まり、確認の電話に追われていました。そこで不足しやすい項目を一覧にし、営業担当への確認を1日2回にまとめました。確認の電話は1日2回の時間だけになり、入力が止まることも減りました。確認の状況も記録したので、私が休んだ日も同僚が続きを進められました。御社の受注確認と営業担当との連絡でも、この進め方を生かせます。

2つ目は、「確認の電話に追われていた」が大変さ、「一覧にし、確認をまとめた」が工夫です。数字がなくても、場面が目に浮かぶので会ってみたくなります。数字は、自分で測ったものがある時だけ入れれば十分です。

営業と販売の例

同じ型は、どの職種でも使えます。大変さと工夫の部分だけ、例を挙げます。

  • 営業: 取引先から急な仕様の変更が続き、毎回社内の製造担当ともめていた。そこで変更を受けたら、取引先に返事をする前に、製造担当と対応できる納期を確かめるようにした
  • 販売: 年配のお客さんから「違いが分からない」と言われることが多かった。そこで用途を3つ聞き、候補を2つに絞って説明するようにした

短い欄では、大変さと工夫と仕事の言葉を残す

応募フォームの自己PR欄が短い時は、5つ全部を入れようとしなくて大丈夫です。残すのは、大変さと工夫、それに求人票に出てくる仕事の言葉です。仕事の言葉がないと、ななめ読みで目に留まりません。「受注入力で、注文内容の不足による確認の電話に追われていました。不足しやすい項目を一覧にし、営業担当への確認を1日2回にまとめました」のように書きます。場面と結果は、職務経歴書や面接で補えます。

未経験の職種に応募する時は、共通する作業を選ぶ

未経験の職種に応募する時も、型は同じです。今の仕事の中から、応募先の仕事と共通する作業を選びます。販売から営業なら、お客さんの要望を聞いて提案した場面です。

ただし、やったことのない仕事を、できるように書くのはやめてください。書類が通っても、面接で深掘りされると、すぐにぼろが出ます。

書類と面接で、同じ場面を話す

自己PRは、面接で必ず深掘りされます。書類の自己PRと面接の話が食い違う応募者もいましたが、深掘りすると、すぐにぼろが出ました。背伸びしている人は採りませんでした。等身大の場面の方が、深掘りされても崩れません。

面接で見送った理由で多かったのも、場面が想像できない回答と、中身のない回答です。書類には、面接で「その時、どうしたんですか」と聞かれても答えられる場面だけを書いてください。面接での伝え方は、面接対策の記事にまとめています。

自分では当たり前だと思っている工夫は、一人では見つけにくいものです。書類を一人で仕上げるのが不安な20代は、UZUZを使ってください。自己PRを含む書類づくりと面接の準備を、無料で手伝ってくれるサービスです。中身はUZUZはどんな人におすすめかで解説しています。

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まとめ|立派な強みより、普通の仕事をうまく伝える

自己PRで見られているのは、強みの言葉ではなく、苦労と工夫が見える場面です。

  • 強みの言葉より、苦労と工夫が見える1つの場面を書く
  • 応募先の求人票に出てくる仕事の言葉を入れる
  • 盛らない。面接で深掘りされても答えられる場面だけを書く

まずは、ここ1〜2年で大変だった仕事を3つ書き出してください。自己PRの材料は、その中にあります。職務経歴書の全体の書き方は職務経歴書の書き方、志望動機は志望動機の書き方で紹介しています。

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